世界最高峰のサッカーリーグであるイングランドプレミアリーグ。歴代得点王の中で最もゴールを決めた選手は誰なのか?プレミアリーグでの得点ランキングを紹介!
1888年、日本は明治へと時代が移り近代化が進む中、イングランドでは世界初となるサッカーの国内リーグ戦が開始された。それからイングランドのサッカーは更に歴史を重ね、今日のプレミアリーグは世界で最も権威のあるリーグの1つとして人々から支持されている。
しかし、世界の先駆けとなるこのイングリッシュ・フットボールリーグは、第1回大会の開催から104年間その体制の不安定さからフーリガンと呼ばれる暴力的なファンに悩まされたのだった。1985年にリヴァプールとユヴェントスのファンが衝突したへイゼル事件でイングランドは欧州の国際試合出場禁止処分となり、さらに復帰が決定した1989年には96人の死者と何百人もの負傷者を出したヒルズボロの悲劇という大惨事が起こり、国内サッカーの改革が急務であることが明らかとなった。
イングランドサッカーの刷新を目指し、プレミアリーグが創設されたのは1992年のこと。今日では世界で最も人気のあるリーグとなり、世界中のスター選手たちがトップレベルのプレイを繰り広げる憧れの場となっているのは言うまでもないだろう。
近年では、3度得点王に輝いているイングランド出身のハリー・ケイン以外にも、モハメド・サラーやピエール=エメリク・オーバメヤンなどのアフリカ出身の選手、ソン・フンミンなどのアジア出身の選手など、多くの外国人選手たちの活躍が目覚ましく、まさに世界のプレミアリーグとして君臨している。
以下、歴代のプレミアリーグ得点王の中でも最もゴールを決めた選手の得点ランキングを紹介したい。
30ゴール
1999/00年にサンダーランドのケビン・フィリップス(イングランド)、2003/04年にアーセナルのティエリ・アンリ(フランス)、2011/12年に同じくアーセナルのロビン・ファン・ペルシ(オランダ)が30ゴールを記録。
特に、アーセナルでのアンリの功績は驚異的で、わずか37試合で30ゴールを挙げチームに貢献。そのシーズン、アーセン・ベンゲル監督が率いたアーセナルは26勝12分で無敗のままプレミアリーグ王者となり、「インビンシブルズ(無敵)」と讃えられた。
31ゴール
1995/96年にブラックバーンのアラン・シアラー(イングランド)、2007/08年にマンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、2013/14年にリバプールのルイス・スアレス(ウルグアイ)の3選手が31ゴールを達成。
2007/08年、ユナイテッドはチェルシーとの熱戦を制しチャンピオンズリーグ優勝を果たし、クリスティアーノ・ロナウドはその年初めてバロンドールに輝いた。
32ゴール
リヴァプールのモハメド・サラー(エジプト)は、マンチェスター・シティがリーグ優勝を果たした2017/18シーズンにリーグ32得点を挙げるという偉業を達成した。
その年のリヴァプールは38試合で21勝12分5敗、勝ち点75で4位に甘んじていたものの、サラーは32得点を挙げ年間最優秀選手にも選ばれている。
34ゴール
プレミアリーグの1シーズンにおける歴代最多得点は34ゴール。1993/94年ニューカッスル・ユナイテッドのアンディ・コールと、翌1994/95年ブラックバーンのアラン・シアラーが達成し、歴代のプレミアリーグ得点ランキング1位となっている。
アンディ・コールは後にマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、5度のプレミアリーグ優勝と1998/99年のチャンピオンズリーグ優勝を果たした。
一方、アラン・シアラーはプレミアリーグで得点王に輝いた3シーズンのうち、最初のシーズンでこの記録を達成。1995/96年はブラックバーンで31ゴール、1996/97年はニューカッスル・ユナイテッドで25ゴールと、3年連続で得点王のタイトル獲得という燦然たる功績を残している。
また、最も少ないゴール数でプレミアリーグ得点王となったのは、1997/98年にマイケル・オーウェンとディオン・ダブリン、1998/99年にジミー・ハッセルバインクで、ほぼ半分の18ゴールという記録だった。
2022/23シーズン終了まで残り1か月となったが、マンチェスターシティのアーリング・ハーランドは既に33ゴールを決めている。2位のハリー・ケインには9点差をつけており、今シーズンのプレミアリーグ得点王は、彼でまず間違いないだろう。あとは、残り僅かな試合数でどこまで記録を伸ばせるのか。そして、28シーズンぶりの歴代最多得点数更新となるのか。シーズン終盤もプレミアリーグから目が離せない!